新世紀エヴァンゲリオン

TVシリーズ
2000年9月13日に南極で発生したセカンドインパクトと呼ばれる大災害後の地球を舞台とする。その大惨事から復興しつつあった2015年の人類は、使徒と呼称されるあらたな脅威に見舞われていた。

国連の下部組織である特務機関NERV(ネルフ)は、襲来する使徒を殲滅するため、汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンを極秘に開発していた。そのパイロットには、まだ14歳の多感な少年・少女が選ばれ、世界の命運を託されたのであった。

主人公である14歳の少年「碇シンジ」は、「幼少時のトラウマ」と「父親との疎遠な関係」から、他人と接触を好まない内向的な少年であるが、NERVの司令である父親によって、EVA初号機のパイロットとして選任される。碇シンジをはじめとする EVA のパイロットたちは、世界の命運を託され、命をかけて戦うという閉鎖的な極限状態に置かれることとなり、追い込まれ傷つき病んでいく。

セカンドインパクトの真相、襲来する使徒の正体、そして秘密裏に進められる「人類補完計画」の全貌。多くの謎がちりばめられ、主人公であるシンジの成長と挫折を追いながら、物語は進んでいく。


劇場版シリーズ(旧版:Air/まごころを、君に )
TVシリーズでは明らかにされなかなかった弐拾四話以降の外の世界の展開。 詳細は新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君にを参照。


新劇場版シリーズ
基本設定に大きな変更はなく、ストーリーも第1作「序」はほぼTVシリーズに準じているが、次回予告で「破」以降は独自のストーリー展開となる事が示唆されている。序の次回予告に由り、オリジナルと違う展開はほぼ確実となった。

新世紀エヴァンゲリオン

10周年記念プロジェクト
2003年から2007年現在に至るまで、続いているエヴァンゲリオン再ブームの呼び水となった一連の企画である。

まず、企画開始から10周年を迎えた2003年には、映像のデジタルリマスター化、音声の5.1ch化を施したリニューアル版DVDの発売や、新作ゲームの発売が行われた。

漫画版が連載10周年を迎えた翌2004年12月にはフィールズ及びビスティによりパチンコ機「CR新世紀エヴァンゲリオン」が発表され、その世界観を使用した演出等において、原作ファンのみならず、パチンコファンまでにも支持を得る大ヒット機種となり、同時に新たなファン層を作るまでに至った。

その後、TVシリーズ放映開始10周年である2005年7月には「パチスロ機」が発表される。また、エヴァ関連のCDアルバムやフィギュアなどのグッズが多く発売された。なかでも10周年記念アルバム「DECADE」に収録された「残酷な天使のテーゼ」、「魂のルフラン」は装いを新たに大胆にジャズアレンジが施されるなどしている。

そして、TVシリーズ放映終了10周年の2006年2月にはパチンコ機第2弾の「セカンドインパクト」が発表、この年の夏から分冊百科『EVANGELION CHRONICLE』が刊行を開始した。

劇場版完結10周年の2007年2月にはパチンコエヴァ第3弾でシリーズ最終章となる「奇跡の価値は」が発表され、2月23日には日本郵政公社の特殊切手「アニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ」第5集として本作品の切手が発売された。7月にはパチスロ機第2弾「まごころを、君に」が発表。、9月1日にはヱヴァンゲリヲン新劇場版が封切られた。

新世紀エヴァンゲリオン

アニメ界への影響
本作は、社会現象にまでなった、1990年代を代表するアニメ作品である。蓄積された邦画や日本の特撮、アニメーションの技法を濃縮した作風に加え、キャラクターの内的側面を表現するなど、斬新な演出が後続するアニメ作品に多大な影響を与えた(アニメ作品以外にもこの傾向はみられる)ことから、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』に続く第3次アニメ革命と言われる。いわゆるソフト化しての販売、購入価値の見出せる作風であったため、本作に倣い、以後、パッケージ性を強めたアニメ作品が急増した。
この作品の成功はアニメブームに繋がり、放送後の1997年頃からは、首都圏でテレビアニメが週約50本放送される空前のブームとなった。本番組の深夜帯再放送における高視聴率をきっかけにアニメの深夜放送(いわゆる深夜アニメ)が増加したことと合わせて、現在のアニメ放送体系を決定付けたと言える。TVアニメにおける製作委員会方式の初期試用作品であり、その傑出した成功例である本作は、現在主流となっている同製作体制を増加させる一因を担った。
社会的な評価
本作品のファンは「あまりアニメを見ない若者」や「心理学など現代社会の闇に関係されるものに興味を持った人たち」などにも広がり、新聞や一般言論誌、思想誌、ワイドショー番組や『ザ・スクープ』のような報道ドキュメンタリー番組等でも作品の内容が取り沙汰され、社会的影響力の検証が行われた。2006年には文化庁メディア芸術祭の10周年記念企画として行われたアンケート「日本のメディア芸術100選」のアニメーション部門で、宮崎駿監督の劇場映画諸作品や『機動戦士ガンダム』といった名作を抑えて第1位に選出され、根強い支持を示した。
作品設定の新規性
『拘束された強大な力』というコンセプトから生まれた、山下いくとによる従来までのロボットを超越したEVAのデザインも、これまでのロボットものアニメの枠を超えるものであった。
人類補完計画など、作品中ではその全貌や実体が明らかにされない数々の伏線を散りばめたストーリー、生物学・心理学・宗教関係の専門用語を多用したつくりはSFファンを中心に人気を集め、最終話に向けて視聴者の期待は盛り上がった。
最終話に対する評価
第弐拾五話と最終話の2話は一転、それまでのストーリーとは断絶した主人公の内面世界の物語として描かれた。エピローグについては賛否両論がある。
この最終2話については、主人公の内面を描いたTVシリーズに対し、それと同時に外面で起こっていた事象を描いたリメイク版を、翌1997年3月に劇場版『シト新生』として公開することがTVシリーズ終了後に発表された。しかし、制作が公開日に間に合わず、リメイク版は完成した部分までの公開となった。そのため、本来は「完全新作」となる予定だった7月公開の劇場版を、完成した25話、26話リメイク版『THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に』として制作。この作品によって物語は完結したものの、そのエピローグに対して再び賛否両論がでる結果となった。

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